重症のニキビの方の内服薬治療を行っています
大阪で重症またな難治性・再発性のニキビでお悩みなら、野田阪神駅前いまい皮フ科まで。
皮膚科専門医が解説、ニキビとは？
ニキビは、皮脂線から過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まり、それをエサとするアクネ菌が増えて炎症になってしまうことが原因です。
炎症が進む・自分でつぶす等の行為で悪化し、最終的にはニキビ跡となってしまいます。
治療について
保険診療でもニキビは治療可能です。当院でも軽度な方は保険診療をご案内しております。
イソトレチノインとは？
イソトレチノインは、重度のニキビ、さらには脂漏性皮膚炎、鼻しゅさ（鼻瘤）に有効なビタミンA誘導体です。
イソトレチノインを服用すると、①皮脂の分泌を抑える効果、②皮脂腺自体を縮小させる効果、③皮膚の角化を抑制し、毛穴が詰まりにくくなる効果を発揮します。
ニキビの原因は皮脂が毛穴に詰まることなので、上記3つの効果により、重症のニキビの進行の抑制・改善効果が期待できます。
日本においては保険収載されておりません
日本においては保険収載されていない為、自費の治療です。
しかし、海外のニキビの治療ガイドラインにおいて難治性のニキビに対してイソトレチノインは高いレベルで推奨されており、海外では30年以上前から使用されている薬剤となります。
！治療上の注意点
イソトレチノインは重症ニキビに対して有効な薬剤ですが、注意点が多い薬剤です。
6か月程度の服用が必要な薬剤です
個人差がありますが、通常は20mg錠を1日1錠、約半年間継続して内服することで、皮脂腺が縮小し、数年から半永久的にニキビが出来にくい肌質に改善することが期待できます。
内服中は、テトラサイクリン系の薬剤（ミノマイシン、ビブラマイシンなど）と併用できないことに注意が必要です。原則として、イソトレチノイン内服だけの治療となり、過酸化ベンゾイル・アダパレン外用といった他の治療との併用は行いません。
肝機能障害のリスクがあります
イソトレチノインには肝機能障害やコレステロール値上昇の副作用が報告されております。そのため、当院では肝機能を採血でモニタリングしながら処方しております。
催奇形性がある薬剤です
イソトレチノインには催奇形性があります。妊娠している方が服用した場合、先天的な障害を持ったお子様が生まれる確率を高めます。
そのため、イソトレチノインを服用する際には必ず避妊が必要です。
同じビタミンAの誘導体製剤で同様の副作用を持つ「チガソン」という乾癬に使用される薬剤がありますが、妊娠検査を行わなかったことで、先天異常症例が報告されております。
当院では、女性の方に限り初回は妊娠検査を行っております。
当院がイソトレチノインを導入した理由について
院長の今井が留学していたアメリカの皮膚科（Medical College of Wisconsin）で一般的だったニキビ治療薬が「イソトレチノイン」です。
実際、2024年１月に米国皮膚科学会（AAD）から、8年ぶりの改訂版となる最新のニキビ治療ガイドラインが公開されました（JAAD誌：https://www.jaad.org/article/S0190-9622(23)03389-3/fulltext）が、このガイドラインで「有益な実践」とされる5つのうちの1つが「イソトレチノイン」です。
しかし、日本での保険適用はありません。
そこで、自費診療として、下記の価格表のように現実的な価格でイソトレチノインを処方しております。
現在の治療効果に満足していないニキビの患者さんや重症の患者さんは、皮膚科専門医がイソトレチノインを処方している当院までご相談ください。
症例写真
イソトレチノイン 20mg内服 60日 + IPL（ざ瘡/脱毛モード）2回
- 治療前
- 治療後
| 費用 | IPL 全顔脱毛+ざ瘡モード 16,500円／回 (税込) イソトレチノイン 20mg 30錠 (30日分) 11,000円 (税込) |
|---|---|
| 副作用・リスク | IPL：熱傷、痂皮、肝斑など イソトレチノイン：乾燥、脱毛、肝機能障害、高脂血症、胎児奇形など |
美容皮膚科では、国内未承認医薬品または医療機器を用いて施術を行いますので、医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。
治療までの流れ
- 1ご予約
-
イソトレチノインは医師の診察と採血が必ず必要な薬剤の為、まずは通常の診察予約をお取りください。採血は平日は18時30分、土曜日は13時に回収業者が来ますので、お早めの時間でご来院ください。なお、保険診療と同時に自費診療は受診できませんのでご注意ください。
もともとイソトレチノインと保険診療の薬（過酸化ベンゾイル外用、アダパレン外用、ミノマイシン内服、ビブラマイシン内服）は医学的に併用できない薬剤となるため、保険診療の薬剤は終了として問題はありません。 - ▼ 通常の外来予約（順番予約）をお取りください ▼
ご予約方法について - 2診察
- 医師が肌の状態を見て、イソトレチノイン適応かどうかを判断いたします。
- なお、原則軽度の方は保険診療をご案内しておりますが、イソトレチノインを希望される場合はお申し出ください。
- 3処方
- 適応であった場合、イソトレチノインの容量調整を行った後処方いたします。
- イソトレチノインは肝機能悪化などの副作用がある為、採血を実施いたします（女性の方は妊娠検査も行います）。採血は平日は18時30分、土曜日は13時に回収業者が来ますので、お早めの時間でのご来院が必要です。
- なお、初回は処方せず、約1週間後に血液検査の結果に問題がなければ処方を開始することを原則とさせていただきますが、多忙な方で既往歴のない方は初回から処方することも可能です（採血で問題があれば内服中止のお電話をしますが薬剤費の返金はございません）。
※検査なしでの処方は一切行っておりません。
※他院からの継続処方は原則していません。やむを得ない事情で当院に転医される場合、当院で全ての検査をやり直しとさせていただきます。
治療価格（消費税込）
自費診療の診察料
| 初診料 | 2,200円 |
|---|---|
| 再診料 | 1,100円 |
イソトレチノイン
| メニュー | 容量 | 価格 |
|---|---|---|
| イソトレチノイン | 20mg 30日分 | 11,000円 |
| 採血（初回・1か月後・異常値がある場合はそれ以降も） | － | 3,300円 |
| 妊娠検査（初回のみ） | － | 1,100円 |
※上記の表は横スクロールが可能です
ご予約
当院は当日の順番予約制です。
院内でお待ちいただく時間を軽減する為、インターネットにて診察当日の順番のご予約を承っております。
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執筆者：
今井康友(医学博士、皮膚科専門医、アレルギー専門医)
