大阪・福島区の野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科です。日本皮膚科学会専門医・アレルギー学会専門医の院長が、アトピー性皮膚炎やニキビ等に対して専門性を生かした保険診察を行います。光線・紫外線療法が可能。昼13時夜19時まで診察。初めての方もご予約可能、阪神野田駅から徒歩1分

円形脱毛症

円形脱毛症アイコン

円形脱毛症とは?

突然、頭皮の一部にコイン状の円形で境界明瞭なはげができる病気です。一カ所だけではなく、複数箇所に生じることがあります。症状が進行すると、頭の毛がすべて抜けるだけではなく、全身の毛が抜けて、眉毛や睫毛もすべて抜けてしまうことがあります。

爪の変形も同時に発症することがあります。患者さんの4人に1人は小児で、お子さんは大変ショックを受けることがありますが、ご家族などの周囲の理解がとても大切です。

野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科では、皮膚科専門医、アレルギー専門医の院長が円形脱毛症の治療を行います。福島区、此花区で円形脱毛症にお悩みの方はお気軽にご相談ください。

円形脱毛症の原因

自分のリンパ球(白血球)が、ばい菌と間違って自分の毛を攻撃してしまい、その結果として萎縮毛や切れ毛になって毛が抜けてしまうという、自己免疫疾患です。したがって、この暴走しているリンパ球が治療の標的となります。ストレスやアトピー素因(アトピー性皮膚炎や鼻炎など)が発症に影響している可能性があります。産後3~4ヶ月で頭皮全体が脱毛しますが、この時に同時に円形脱毛症になることもあります。

円形脱毛症の原因

円形脱毛症の種類と経過

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病型

円形脱毛症には以下の5種類の病型があります。通常型(単発性・多発性)が最も多くみられる病型で、蛇行型は小児に多い傾向にあります。

病型 症状
単発性通常型

円形の脱毛斑が1か所だけできる

多発性通常型

2カ所以上が円形に脱毛する

全頭型

頭髪のほとんどが脱毛する

汎発型

頭髪だけではなく、まつ毛やまゆ毛、体毛も脱毛する

蛇行型

後頭部から耳周囲の生えぎわが帯状に脱毛する

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経過

症状が急激に進行する場合や、脱毛を繰り返す場合、脱毛の範囲が広い場合は種々の治療を行います。 なお、毛の元になっている細胞は生き残っていますので、数年にわたって毛がゼロだった患者さんでも、治療が効けば、また生えてきます。治療を諦めないことが、何より大切です。

当院における治療

原因であるリンパ球(白血球)をおさえる治療と、血流を改善して毛を生やす治療を行います。

  • 塗り薬

    ステロイドのローション剤(液体)、塩化カルプロニウム、ミノキシジルなどがあります。

  • 光線(紫外線)療法

    脱毛部位に光線を照射し、毛を攻撃しているリンパ球を消失させます。当院では高出力のターゲット型エキシマライトを導入しております。光線療法は保険適用です。回数を多く当てる必要がありますので、例えば月に1回程度では効果がありません。従って、通いやすいクリニックを選ぶのが大切になります。

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  • 飲み薬

    セファランチン、グリチルリチン配合錠などがあります。また、新しい治療薬として、オルミエント錠(バリシチニブ)が2022年から保険適用となりました。

※当院では円形脱毛症に対して漢方薬または分子標的薬(オルミエント錠)・免疫抑制剤の処方は行っておりません。オルミエント錠(バリシチニブ)の投与が可能な基幹病院(兵庫医科大学など)の外来で処方することになります。オルミエント錠の適応があるかどうかは、まず当院を受診してみてください。
なお新しい円形脱毛症の内服薬であるオルミエント錠(バリシチニブ)の保険適用は「頭部全体の50%以上に脱毛、かつ過去6ヵ月に再生なし」となっております。つまり、これより軽症の脱毛の場合は当院で行っているような基本的な治療を数ヶ月連続で行う、ということが医療保険の考え方となります。
また、円形脱毛症にオルミエント錠(バリシチニブ)を使った場合、36週(9ヶ月)までに発毛が見られます。逆に言うと、それくらい治癒までに時間がかかる疾患という理解が必要です。円形脱毛症になると、早く毛を生やしたいと焦ってしまいがちですが、治療に時間がかかってしまう疾患の一つです。

症例のご紹介

治療前
治療前
治療後
治療後
区分 保険診療
治療内容
  • ① セファランチン内服
  • ② ステロイド(フルオシノニド)外用
  • ③ 光線療法
治療期間・通院回数 30回通院
副作用・リスク
  • ① 食欲不振、胃部不快感、発疹・皮疹、かゆみ、下痢、頭痛、めまい、むくみ、月経不順等
  • ② 真菌性皮膚感染症、細菌性皮膚感染症、毛嚢炎、皮膚刺激感、発赤、腫れ、皮膚炎等
  • ③ 日焼け・色素沈着、発赤等
治療前
治療前
治療後
治療後
区分 保険診療
治療内容
  • ① バリシチニブ(オルミエント)内服
  • ② ステロイド(フルオシノニド)外用
  • ③ ステロイド(トリアムシノロンアセトニド)局所注射
  • ④ 光線療法
治療期間・通院回数 14ヶ月通院
副作用・リスク
  • ① 上気道感染、帯状疱疹、単純ヘルペス、吐き気、頭痛、感染症、結核、消化管穿孔、間質性肺炎、静脈血栓塞栓症等
  • ②③ 真菌性皮膚感染症、細菌性皮膚感染症、毛嚢炎、皮膚刺激感、発赤、腫れ、皮膚炎、皮膚萎縮
  • ④ 日焼け・色素沈着、発赤等

日常での注意点

円形脱毛症はストレスが関与すると言われますが、脱毛症そのものが大きなストレスとなります。治療により発毛してくるまでは、美容室・理容室で上手くカットして隠してもらう、帽子やバンダナ、ウィッグ(かつら)で隠す、といった手っ取り早い方法も、ストレス改善に有効です。帽子で頭皮が蒸れても円形脱毛症は悪化しませんのでご安心ください。

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執筆者:
今井康友(医学博士、皮膚科専門医、アレルギー専門医)

クリニック情報

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診療時間
 9:00~13:00
16:00~19:00 ●▲ ●▲

※ 当院の診察受付締め切りは18:30までです

● 院長(男性医師)

▲ 永井 諒(男性医師)

★ 坂本幸子(女性医師)

・当院では医師の指定はできませんが、乾癬・酒さなどの特殊疾患は院長が、手術は坂本医師・永井医師が対応させていただきます。

・当院の医師は全員が皮膚科学会正会員かつ皮膚科専門医の認定資格を取得しています。

休診日木曜、土曜午後、日曜、祝日

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