ホクロ・皮膚腫瘍
野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科では、皮膚科専門医の院長が皮膚腫瘍(ほくろ、脂漏性角化症、粉瘤など)の診断を行います。 皮膚腫瘍の切除手術も保険適用で行っております。
院長は10年以上にわたり、兵庫医科大学における皮膚科系統講義にて、ほくろの授業を学生に行ってきました。2020年度には学生からの投票で、ベストティーチャー賞に選ばれています。福島区、此花区でホクロが悪性かどうかご心配な方は、どうぞお気軽にご相談ください。
ほくろ
(皮膚腫瘍、脂漏性角化症、粉瘤)とは?
皮膚のできもの(皮膚腫瘍)には非常に沢山の種類があり、すべてがほくろではありません。ここでは主なものをご紹介します。皮膚科では、ダーモスコピーという特殊なルーペを用いて、皮膚のできものが、良性腫瘍なので手術しなくても大丈夫なのか、悪性腫瘍(がん)なので手術が必要なのか、鑑別することができます。
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ほくろ
正式には色素性母斑(母斑細胞性母斑)と呼び、乳幼児期から出現して大きさ、色の濃さ、数が増加します。もし中年以降に出現したのなら、悪性腫瘍であるメラノーマ(悪性黒色腫)や基底細胞癌との鑑別が重要です。特に、手のひら、足の裏のホクロは日本人では悪性黒色腫である可能性があるので、特に大きさが6mm以上の場合は皮膚科を受診してください。
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脂漏性角化症
中年以降の方の顔などにできる、黄〜褐色の表面がブツブツしたシミです。年齢とともに数や大きさが増えていきます。これも、皮膚がんとの鑑別が重要です。
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粉瘤
(ふんりゅう、アテローマ、アテローム、表皮嚢腫)
皮膚の中に袋ができて、その中に皮膚の「垢」が貯まってしまった状態です。垢が外に出て行かないので、徐々に大きくなります。顔、背中、耳などによくできます。この袋は皮膚の外とつながっているので、ドロドロした中身が出てきたり、ばい菌の感染を起こして痛みを伴うことがあります。目の周りの2mmまでの白いブツブツも、稗粒腫(はいりゅうしゅ)という、小さな粉瘤のようなものと考えられています。稗粒腫はキズややけどが治った痕にできることもあります。
当院における治療
脂漏性角化症については、液体窒素凍結療法が有効で、また診断的治療にもなります。具体的には、-196℃の液体窒素を用いて、できものの細胞を破壊していきます。約2週おきに2~3ヶ月繰り返します。欠点としては取り切れるとは限らないので、再発がありますがいったん綺麗にはなります。液体窒素凍結療法のあと、赤い水ぶくれ(水疱、血豆)を作る時があり、痛い場合や大きくなる場合は、再診をお願いしています。
ほくろに関しては、皮膚の奥深くにもほくろの細胞がいますので、液体窒素凍結療法では治療できません。基本的には切除手術をすることになります。皮膚腫瘍の手術について詳しくはこちらをご覧ください。なお、大きな腫瘍の場合は当院では対応できませんので、対応可能な病院を紹介させていただきます。
粉瘤に関しては、ばい菌の感染を伴っている場合は抗生物質の内服や外用が有効です。中に膿がたまっている場合は、局所麻酔下に切開排膿処置を行います。
小さな皮膚腫瘍は当院でも切除手術が可能です
保険適用における手術費用<3割負担の場合>
- 手術費用:5,000円(小さなもの)~12,000円(大きなもの)
- 別途、診察料、術前の血液検査費用(約1,000~2,000円)、悪性/良性を鑑別する病理検査費用(約3,000円)が必要です。
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執筆者:
今井康友(医学博士、皮膚科専門医、アレルギー専門医)