水いぼ(伝染性軟属腫)とは?
子どもに多い、直径数mmから5mmくらいのツルツルした光沢のある皮膚の小さな盛り上がりができる病気です。
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伝染性軟属腫ウイルス
発疹ひとつひとつに伝染性軟属腫ウイルスの塊が入っており、掻き破ったりして中身が出て、周囲に広がっていくことがあります。大人も稀にかかる事があります。
野田阪神駅前いまい皮フ科小児皮フ科アレルギー科では、皮膚科専門医・アレルギー専門医の院長が水いぼ(伝染性軟属腫)の治療を行います。水いぼ(伝染性軟属腫)は、数が増えてから治療をするのはとても大変です。
福島区・此花区(野田阪神)にお住まいの方で、お子さんが1個でも「これは、もしかして水いぼかな?」と思ったら、お気軽にご相談ください。
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水いぼ(伝染性軟属腫)は登園(登校)禁止なの?プールは入れるの?
「学校において予防すべき感染症」に伝染性軟属腫は含まれておらず、画一的に登校禁止にする法律はありませんので、登園(登校)禁止ではありません。現在では、水いぼは水でうつるのではないのでプールに入ってよい、と小児皮膚科学会から声明が出ています(水いぼとプールの学会による統一見解)。タオル・ビート板、肌と肌が触れあうなどしてうつる(接触感染)ことはあるので、プールの後ではシャワーで皮膚を綺麗にするのが大切です。
なお、プール以外でも接触感染しますし、水いぼを潰したとしても、水いぼ周囲の正常に見える皮膚にもウイルスは存在しており、潰したら完治とも言えませんので、すぐ完治というのは困難な疾患です。
このように、水いぼは、治った証明書が必要な疾患には含まれません。当院では「学校において予防すべき感染症」に含まれない疾患の会社や保育園独自の診断書・治癒証明は、本来必要がないはずなので、基本的にお断りしています(特殊な理由で必要な場合は、自由診療となるため、有料です)。なお別の疾患であるトビヒ(伝染性膿痂疹)の場合はプールはお控えください。
当院における、
水いぼ(伝染性軟属腫)の治療
水いぼは保険診療だけで加療するのは、難しい疾患です。水いぼの取り方ですが、近年では、水いぼが消えるクリーム(注:保険適用外、自費になります)の外用が基本方針となり、水いぼを物理的に摘出することは激減しました。水いぼの摘出については、水いぼを取る専用のピンセットを使って、水いぼを摘まみ取るのが基本です。具体的には、水いぼの中心はよく見ると少し凹んでおり、ここに水いぼのウイルスの塊がありますから、この塊の部分をピンセットで摘まんで押し出すという処置を行います。かなり痛い処置であることとから、患児本人が希望するなどの例外を除いて、当院では水いぼの摘出処置は行っておりませんのでご了承ください。また、麻酔のテープ剤についてはショックなどの危険性があるため、当院では原則として使用しておりません。
!日常での注意点
そもそも水いぼ(伝染性軟属腫)にならないように、乾燥肌を治療しておくのが大事です。水いぼになってしまう幼児は鳥肌のように皮膚がブツブツのアトピック ドライスキン(atopic dry skin)になっていることが多く、乾燥肌の改善が水いぼが他の皮膚に広がるのを防ぎます。当院では、水いぼになってしまったアトピー性皮膚炎の乳幼児は、そもそものアトピー性皮膚炎の改善が必要であると考えます。
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執筆者:
今井康友(医学博士、皮膚科専門医、アレルギー専門医)