当院は2022年8月9日現在、美容レーザー装置を導入しておりません。
- 盛り上がったイボは当院では液体窒素で治療しております(保険適応)。特に、首のブツブツしたイボ(アクロコルドン、軟性線維腫)については、液体窒素療法でかなり綺麗になります。イボが引っかかって気持ち悪いという方は保険診療で治療可能ですので一度診察させてください。
- 顔の場合、色素沈着になりやすいので、液体窒素療法は、あまり推奨しておりません。
- シミやイボが悪性腫瘍でないかどうかを判断するのが保険診療(皮膚科専門医)の重要な役割です。今までに私は、美容外科(皮膚科医ではない)で、皮膚がんに間違って美容用レーザーを当てられて悲劇的な結果になった患者さんを複数経験してきました。当院ではダーモスコピーという専用の装置を使って皮膚科専門医がシミやホクロが悪性か良性かを診断します。良性か悪性か心配な方は、当院を受診してみてください。診断の結果、悪性(皮膚がん)などの理由で手術が必要な場合は、他院を紹介しております。なお、良性と診断した場合ですが、保険診療で良性のシミの治療はできません。一部の良性のシミ(肝斑や雀卵斑など)の治療法としては、当院ではアゼライン酸(化粧品扱い、価格はこちらから)やハイドロキノン(化粧品扱い、価格はこちらから)の外用療法を中心に安価な方法を提案しております。一方、脂漏性角化症や後天性メラノサイトーシスなど、外用療法が無効なシミの場合はレーザー治療が有効ですが、これらに対する、顔のシミや加齢によるイボのレーザー治療は、今のところ当院では行っておりません。せっかく受診したのに、シミやイボの美容治療(レーザー)は当院ではやっていませんと断られたというクレームを非常に多く頂いておりますが、当院は開院してまだ半年と少しであるにも関わらず、「シミ」で受診された患者様で皮膚癌だった方はすでに複数名おられます。皮膚がんのトレーニングを受けたことがない美容外科医・美容皮膚科医が提供できていない、保険診療(皮膚科専門医)が提供している価値がここにあります。どうぞ、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
(※2023年4月追記 シミ治療の要望が多いため、シミのIPL治療(セレックV)は開始しておりますが、まだQスイッチレーザーはありませんので、すべてのシミが取れるわけではありません。)