院長の今井です。新規開業致しますと、他院で治らないので医院を変えてみようと思って・・・、という患者様が多数来院されます。その中でも圧倒的に多いのが、酒さ・酒さ様皮膚炎です。かなり遠方(大阪市外)からでも来院されております。典型的な病歴ですが、小児または女性の方で、顔面(頬)にステロイド塗布していたら、どんどんステロイドが効かなくなり、だんだん顔が真っ赤になった、膿が出てきた、、、という感じです。長年「赤ら顔(酒さ)専門エステ」に通って化粧品を利用しているが酒さが改善しない、、、という患者さんもいます。また、イベルメクチン・クリーム(上記写真)を処方してくれる皮膚科クリニックが大阪市は少ないというご意見をいただきます。当院で処方しておりますイベルメクチンクリームは上の写真のものになります。保険診療の範囲(ロゼックスゲルなど)で皮膚疾患を治療するのが当院のポリシーですが、酒さの塗り薬の一部は、保険適用外となりますので、やむを得ず自費となります。薬剤費は次の通りです。

 

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なお、当院では患者様のご負担を減らすため、安価な金額を設定しております。肌断食はたしかに有効な治療手段ですが、いわゆる「赤ら顔(酒さ)専門エステ」は1回1万円以上、総額で15万円以上すると思いますので、それと比較すると、皮膚科でメトロニダゾールまたはイベルメクチンを自費診療で処方してもらうほうが、ずっと安価、かつ効果があると考えております。

保湿剤としてヒルドイドが処方されている方がありますが、当院ではヒルドイドは赤みが増えることがあるため、酒さには適切ではないと考えています。他院で、酒さの治療薬としてコレクチム軟膏(デルゴシチニブ)やプロトピック軟膏(タクロリムス)を処方しているクリニックもありますが、アトピー性皮膚炎を併発している症例を除き、当院では酒さに関してこれらの軟膏は適切ではないと考えております。酒さの保湿剤としては、

 

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また、酒さによる「顔の赤み(赤ら顔)」については、光線治療(IPL治療)が効果が期待できます。当院では、ほかのIPL装置よりも顔の赤み治療に強いIPL装置である「セレックV」を導入しています。赤ら顔に関しては光線療法が学会ガイドライン(日皮会誌:133,407-450,2023)でも最もエビデンスの高い治療になっています。

当院のIPL(光線療法)による赤ら顔治療について、詳しくはこちらをご覧ください。

 

また、顔の脂の分泌が多すぎるタイプの酒さの患者さんの場合、イソトレチノインも併用するのが有効です。