酒さの治療のガイダンスとしては、ROSacea COnsensusが有名です。酒さの、どの症状にどんな治療をするかを示していますが、この表を(私が)日本語訳してまとめたものを下記に掲載します(スマホでは見にくいのでPCで閲覧してください)。残念ながら、日本では保険適用の問題により、国際標準の治療が提供できない皮膚科が多いのが現状です。当院では国際標準のガイダンスに従った「教科書通りの」酒さの治療(下記の表の通りの治療)を提供しておりますが、それをすると、ほとんど自費診療になってしまうのが現在の日本の問題点であると思います。

 

当院の商品名

分類

フラッシング

持続性紅斑

丘疹/膿疱

毛細血管拡張

鼻瘤

スキンケア

日焼け止め等

化粧品

α-アドレナリン作動薬

(ブリモニジン)

ミルバソゲル (erythego gel)

外用剤

 

 

 

アゼライン酸

AZAクリア

化粧品

 

 

△中等症まで

 

イベルメクチン

イブレアクリーム

外用剤

 

 

 

メトロニダゾール

ロゼックスゲル

外用剤

 

 

△中等症まで

 

ドキシサイクリン

ビブラマイシン

内服

 

 

 

イソトレチノイン

アキュテイン

(アクネトレント)

内服

 

 

 

IPL(フォトフェイシャル)

セレックV

機械

 

 

 

 

こちらのROSCO guidanceにあるように、酒さの治療は多岐にわたり、複合的な対応が必要ですが、ほとんど日本では未承認の薬剤ばかりとなっております。保険適用のロゼックスゲルですが、軽症から中等症までの丘疹・膿疱に有効ですが、赤みには著効してくれません。他院で酒さの治療をしても治らない!と当院に受診される方が多いのですが、そのクリニックの問題ではなく、日本の医療事情の問題だと思います。

なお、当院は血管収縮剤であるミルバソゲル(ブリモニジン Brimonidine)のジェネリック(エリセゴゲル)の取り扱いもあります。ブリモニジンゲル0.33% 15g単位での院内処方になります。先発品の7割引くらいの価格になっております。

未承認医薬品について
上記の薬品は諸外国で承認されている薬剤ですが、我が国の医薬品医療機器等法上では未承認薬であり、当院で個人輸入しております。個人輸入医薬品等の使用リスクはこちらをご覧ください。

文責:院長 今井康友(皮膚科専門医)