最近、10年前に自費診療で流行した遅延型アレルギー検査(IgG検査)なる謎の検査ですが、再度、大手通販サイトで採血キットが販売されるなどして、現在流行してしまっています。食物抗原のIgG抗体検査は、食物アレルギーの診断の根拠にはなりません。米国や欧州のアレルギー学会および日本小児アレルギー学会、日本アレルギー学会からでは、食物アレルギーにおけるIgG抗体の診断的有用性を公式に否定しています。この検査ですが、簡単に言うと、単に普段食べている食品の数字が上昇するだけであって、特にアレルギーの原因としての意味はありません。
- 日本アレルギー学会のIgG食物過敏検査に関する注意喚起はこちら。
- なお、保険適用のIgE検査について、詳しくはこちら。