先週の7月15日にクリニックを休診とさせていただき、院長がプログラム委員であった小児皮膚科学会にて、シンポジウム講演の演者ならびに教育講演の座長を務めさせていただきました。当院で一番多い患者さんが小児のアトピー性皮膚炎だということで、院長がプログラム委員になってしまい、学会中は休診にてご迷惑をおかけしましたが、小児科医と皮膚科医の間の領域を扱う学会でもあり、また移行期医療(トランジション)の話題も勉強になりました。小児アトピー性皮膚炎の患者さん(親御さん)の悩みとして、小児科がいいのか、皮膚科がいいのか、という問題があると思います。アトピー性皮膚炎のお子さんは(風邪と一緒にならないメリットがあるので)普通は皮膚科に通院していると思うのですが、アレルギー疾患がほかにある場合は「喘息もアトピーも、1カ所で済むからアレルギー認定専門医の小児科に行くほうが楽ちん」となることもあると思います。ところが、小児科はいつか卒業になるのです。中学生くらいから徐々に移行して、概ね高校生からは「喘息は内科に、アトピー性皮膚炎は皮膚科に」それぞれ通院するという、成人医療のスタイルに移行する必要があるわけです。何が正解かは無いと思うのですが、であれば、できるだけ早期からアトピー性皮膚炎は皮膚科で、喘息は小児科で、それぞれ受診すると決めておく、というのも一つの正解ではあると思います。

写真は、私が座長を務めた教育講演の演者、ドクターケンクリニックの中村健一先生とのツーショットです。小児皮膚科でたいへん有名な先生です。先週のTBSにも出演されておりました。

このように当院は院長が学会にたびたび参加するため休診が多いのですが、何卒、ご理解いただきますようお願いいたします。

 

ドクターケンクリニック中村健一先生