掌蹠膿疱症にオテズラが保険適用を取得

掌蹠膿疱症は、歯や鼻腔のトラブルのせいで手足にブツブツが起こる皮膚病です。今まで優れた効果のある治療が頻回の光線療法くらいしかありませんでしたが、このたび、乾癬の治療薬として使われていた「オテズラ錠」が、掌蹠膿疱症にも保険適用になりました。しかも、乾癬に使用した場合よりも即効性が高いです。日本人の臨床治験では、投与開始4週後に有効性を感じた患者さんが(PPPASI50達成)

偽薬・・・・・11%

オテズラ・・・56%

という結果であり、さらにオテズラ投与開始8週後では68%の患者さんに有効性が認められました。さらに、感染病巣の有無や喫煙の有無に関係なく有効性が認められるため、例えば歯科治療と並行して先にオテズラを投与開始しても問題ないことになります。

掌蹠膿疱症に対するオテズラは、既存のどの治療よりも皮疹に対して有効性で優れていると考えられますが、ネックなのは価格です。負担割合が3割の場合、薬剤費は、毎月16,632円です。高く見えるかもしれませんが、治療により皮膚科への通院頻度が減れば・・・例えば、月に8回(毎週2回)、当院で光線療法をしてやっとだった患者さんが、もし月に1回の通院で十分になれば・・・時間的なメリットが得られると思います。

オテズラ錠は投与経験のない皮膚科医が多いのが現状ですが、院長の今井は今までに120名以上の患者さんにオテズラ錠を導入してきた実績と経験があります。掌蹠膿疱症でオテズラ錠を希望の方は当院までお越しください。