新規に開業致しますと、他のクリニックで治らないので当院を受診しました、という遠方の患者様が多数来院されます。しかし、光線療法など、週に1回程度の通院が必要な治療法も多く、遠方から何度も通院されることが非現実的という患者様も多いです。皮膚科の慢性疾患はかかりつけの皮膚科を作ることが大事です。
 
初診を担当した医師は、全く情報の無い中で問診・視診・触診を通じて診断・処方を行います。その為、治療経過に応じて処方を変更することもあります。
 
患者様と医師の信頼関係が構築されなかった場合、医師に正確に症状を相談できず、それが治療に影響を与える場合もあります。
 
なかなか皮膚病が治らないとセカンドオピニオンを求めて、遠方の病院に受診されたい気持ちも理解できます。勿論セカンドオピニオンも悪い事ではありません。
 
ただ、病気によっては、正確な診断・処方でも治療に時間が必要なケースもあります。例えば、尋常性疣贅(足裏のイボ)や円形脱毛症は、治療に時間がかかります。
 
特に遠方の患者さんは、当院を受診する前に、現在通院している皮膚科の先生に現状の何が不満なのかを、よく相談されることをお勧めします。