ゲスト講師としてアトピー性皮膚炎研究で国内トップを疾走する、九州大学皮膚科准教授 辻 学 先生を大阪にお招して、個人的なアトピー性皮膚炎の研究会を開催しました。アトピー性皮膚炎はステロイド以外の外用剤が多数保険適用となり、さらに新薬が今後も登場予定の、とてもホットな分野です。ご講演では、

 

ホスホジエステラーゼ4阻害はAhR(Aryl hydrocarbon receptor)を介してNRF2を活性化するなどの経路より

・抗酸化酵素が作られて活性酸素を抑制

・可溶性ST2(IL-33受容体)が増加してケラチノサイトのIL-33を吸着

・(cAMP response element binding proteinの経路も使って)抗菌ペプチド増加、黄色ブドウ球菌減少

など幅広い作用によってアトピー性皮膚炎などの炎症を抑制する可能性など、詳しく基礎からご講演いただきました。

 

研究会に参加していただいた先生方、誠にありがとうございました。また、お忙しい中週末にも関わらず九州から大阪にご来阪いただきました辻先生に、厚く御礼申し上げます。