院長の今井のアメリカ留学時代のボスであり、乾癬治療で世界的に有名な、カリフォルニア大学 皮膚科 主任教授のSam Hwang先生(台湾系アメリカ人)を大阪にお招きし、乾癬の研究会を開催しました。研究会を自分で発案したのは初めてでしたので、この計画にご尽力いただいた主催者・関係者・コーディネーターすべての方に、厚く御礼申し上げます。研究会はネット配信を合わせて最終的に40名以上の先生方にご参加いただきました。誠にありがとうございました。
Sam Hwang先生はハーバード大学を主席で卒業後にハーバード大学医学部を卒業という超エリートな経歴なのですが、とてもフランクに接してくださる方で、私が米国留学中にアメリカの大学病院の皮膚科の教授回診というものを経験させていただいたのは、自分の実力アップにかなり貢献したと思います。
Sam Hwang先生の大阪でのご講演内容は、乾癬における食事の重要性とマイクロバイオームでした。最近の研究内容を紹介しており、脂肪・糖類の多い食事を取ると、肥満になる前に先に腸内細菌が変化して乾癬の悪化に関与するという話なのですが、その西洋食をやめるだけで、4週間で腸内細菌も正常化し、乾癬の症状の緩和に寄与している可能性を示唆するという研究成果でした。乾癬の治療は進歩したものの、一定の確率で治療が奏功しない方もいらっしゃいます。そのような方にも、このような研究成果は希望をもたらすのではないでしょうか。