当院の院長の今井はアレルギー学会専門医も取得しており、アレルギー性鼻炎(花粉症)の処方もしております。スギ花粉が飛散する前から、あらかじめ、お薬を開始するのがポイントです。鼻水やクシャミが発生してからでは遅いです。花粉症(鼻炎)の症状とコロナウイルス感染症の区別は難しいですから、スギ花粉症の症状が発生する前から投薬を開始するのが望ましいと思います。申し訳ございませんが、当院は感冒様症状のある患者さんにはご遠慮いただいておりますので、鼻水やクシャミが明らかに常時発生してしまった患者さんは、コロナウイルス対応の耳鼻科様などを受診されますよう、お願いします。

投与する薬剤は、症状や健康状態・・・鼻水なのか、鼻閉(鼻づまり)なのか、肝臓や腎臓に異常がないのか・・・によって適切な処方が異なってきます。

ただし、耳鼻科のように鼻の中を見る設備はありませんので、すべての検査が可能なわけではありませんが、採血(血液検査)でアレルギーの有無を調べる検査が可能です。例えばスギ花粉にアレルギー陽性なのかどうか?は検査可能です。花粉の飛散時期は右図の通りです。

なお、前の先生と同じ花粉症の処方を希望の方も、お気軽にお申し出ください。花粉症の飲み薬、鼻に噴霧する薬、目薬(眼が痒い時)の処方を行っています

さて!医者は、どのように花粉症の薬を選んでいるのでしょうか?抗アレルギー薬の使い分けってあるのでしょうか??このコラム、患者さんよりも皮膚科医に読まれているようですので、少し専門的ですが、私がどのように選んでいるのか、そのノウハウを公開したいと思います。

まず、抗アレルギー薬には、腎臓で代謝されるものと、肝臓で代謝されるものがあります。したがって、肝臓や腎臓の病気がある方は、使える薬が異なってきます。次に、眠気の副作用のレベルが3段階あって、これは自動車の運転が不可なもの、眠気が軽微で自動車の運転が注意すれば可能であるもの、眠気の副作用が完全に無いもの、があります。そのほか、食事の影響を受ける薬、受けない薬、妊娠中や授乳中に使えるもの、使えないものがあります。

以上の内容を具体的な商品名で記載すると、下記のような基準で私は抗アレルギー薬を選択しています。

 ・仕事(自動車運転)や勉強を妨げない眠気の少ない薬剤

           ◎ビラノア、アレグラ、クラリチン、デザレックス

           ○エバステル、タリオン、アレジオン 眠気があるが運転禁止ではない

 ・高齢者で、腎機能が悪い方に適応されるもの

       ◎アレジオン、エバステル 肝代謝

 ・高齢者で、肝機能が悪い方に適応されるもの

       ◎ビラノア、タリオン、アレグラ 主に腎代謝

 ・鼻水が多い

     ◎ジルテック/ザイザル

 ・鼻が詰まる

     ◎ディレグラ ○ビラノア

 ・妊婦

     ◎ポララミン 海外ではジルテック/ザイザル、クラリチンが主流だと思います。

 ・授乳中 添付文章ではどれも使えない感じですが、実際には問題がないと考えられるもの(Hale.TW)が多いです。

     ◎クラリチン(L1)、アレグラ(L2)、ジルテック/ザイザル(L2)

 ・食前投与のほうが血中濃度が上がるもの ビラノア、アレグラ、エバステル、アレロック、ジルテック/ザイザル(眠前)※実際にはわかりやすさを重視して、食後で処方箋を出すことも多いです。

 ・食後投与とされているもの ルパフィン、アレジオン、クラリチン

 ・食事の影響があまりないもの デザレックス、タリオン

以上の内容を総合的に判断して、どの薬剤にするか選択させていただいたおります。